こんにちはアルカスです。
いつも大変お世話になっております。
前回より少し期間が空いてしまいました。
お誕生日と時間、場所から導き出す7つの惑星より、人の人生を読もうとする試み、
ネイタル占星術。
今回はその5回目になります。
人が生まれた瞬間、その人が生まれた場所、その地平線上の表の空に、
もしくは地平線下の裏の空に、どの星がどの位置にあるか、からその人の
人生や運命を探ろうとする占術をネイタル占星術と言います。
主に使用するのは、水星、金星、火星、木星、土星の太陽系5惑星です。
加えて、太陽と月をその輝きの強さから、「別格」の存在として用います。
以前僕らの世界では、これら7惑星を書き込んだ絵図面のことを、
「ホロスコープ(Horoscope)」と呼ぶ人が多かったです。
しかしホロスコープという言葉は、古代ギリシャ占星術においては「アセンダント」
(東の地平線上に位置する黄道サインの上昇点)、
もしくは「見晴らしの効く高い所から見ている」という意味合いがあり、
元々はアセンダントを指す言葉だったようです。
占星術に使われる絵図面全体を表す言葉として広まったのは、18世紀以降の様です。
今は「ネイタルチャート」と呼ぶ場合が多いです。
(二次大戦ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーのネイタルチャートです。ある状況下のパワーバランスを瞬時に察知し、
政治的に動けるセンスが、山羊座に月がある人たちの持ち味です。)
僕ら占星術師は、この絵図面、ネイタルチャートから、その人の様々な面を
読み取って行こうと努めます。
主に太陽と月、水星、金星、火星、木星、土星の7惑星から、
あるいはアラビック・パートから、
また時には18世紀以降に発見された天王星、海王星からも、
彼らの声を聞こうと耳を欹てます。
星々が何を語っているかを知るために
僕ら占星術師は重要な要素を、決して見逃すことができません。
それは「黄道サイン」です。英語でゾディアック(Zodiac)と呼びます。
黄道サインとは、太陽が移動していく黄道(Ecliptic)上に配置された、12のエリアを指します。
春分点がその始まりで、このスタートのエリアに配置されているのは「牡羊座」です。
以降、「牡牛座」「双子座」「蟹座」「獅子座」「乙女座」「天秤座」「蠍座」「射手座」「山羊座」「水瓶座」「魚座」
と12のエリアを30度ずつに等分する形で、太陽の通り道を区切っていきます。
勿論これらは実際の星座ではありません。古代の人が人為的に定めたものです。
星々はこの12の黄道サインの内、どのサインに位置しているか、が最も重要な考慮の要素となります。
なぜなら上記に挙げた7つの星とは、言うなれば「旅人」であり、
12エリアから成る黄道サインは、彼らが訪問する「国」だからです。
いきなり訳の分からない話を書いてしまってごめんなさい。
これから、このブログを読んでくださる皆さんには、段々訳が分かってくるように
何度も、丁寧に、細かく、しつこく、ご説明申し上げさせていただきます。
またお会いしましょう。
アルカス